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妊婦さんが歯周病になっていると、
早産・流産・低体重児へのリスクが高いことが分かってきました。
また、赤ちゃんが虫歯になってしまう原因は、
一番身近な母親の口腔状態が大きく影響を与えています。
母子の安全と健康を守るためにも、妊娠前・妊娠中からお口の健康ケアを始めましょう。
寝ている間は唾液の分泌が減少するためお口の中で細菌が繁殖しやすくなります。起きてすぐのうがいや歯みがきでお口をすっきりさせましょう。口臭予防にも効果があります。起床後だけでなく、寝る前や食後の歯みがきも大切です。
つわりで歯みがきをするのもつらい時は無理をせず、こまめにうがいをすることでお口の中の汚れを洗い流しましょう。
フッ素入りの洗口剤を使うとより効果的です。つわりが安定したら、いつも通りの歯みがきでケアしていきましょう。
妊娠4〜8週目は特に慎重に診療し、12週目までは極力、診査・治療計画と歯みがき(ブラッシング)指導までにとどめ、通常の治療はできるだけ安定期から行います。ただし、歯の痛みや歯茎の腫れといった急性症状がある場合は応急処置にて対応します。
胎児が胎盤により安定する安定期では、通常の虫歯や歯周病などの歯科治療、投薬、レントゲン撮影などを行っていきます。
妊娠初期に応急処置に留めていた症状の治療なども、この時期にすすめていき、お口の中を健康な状態へと導いていきます。
妊娠後期ともなるとお腹が大分大きくなり、仰向けの体勢になると静脈が圧迫されて血圧が低下してしまう恐れもあります。早産などのリスクを考え、妊娠後期は初期のように応急処置までに留めます。
治療が必要な症状がある場合は、出産後に改めて治療を再開します。